これが介護される気持ちか…

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頭を持ち上げることができないということは、ほぼ寝たきりの人と

同じような生活しかできません。

入院当初から5日間、私は食事のトレーをベッドの上、自分の顔の真横に

置いてもらい、横になったまま食べていました。

ご飯はおにぎりに、汁物以外はすべて一口大に切ってあって

ひとかけずつ串や爪楊枝に刺さった状態で出てきました。

枝豆やコーンもです。

おひたしなどは海苔で巻いて楊枝に刺さっていました。

食事の準備をする方は大変だったと思います。

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私には入院当初から、静脈以外にもカテーテルが入っていました。

尿管カテーテルです。

毎日何度も立ち上がってトイレに行けないので仕方がありませんでした。

管を入れた当初はずっとおしっこを我慢しているような感じでしたが

慣れると完全におしっこのことは意識からなくなって、随時出っ放し。

尿は管で、大きいほうを催したときだけトイレに移動します。

でも尿道の違和感や運動不足、いちいち人を呼んで用を足すのに

無意識に抵抗があったせいなのか、まったく催すことがなかったので

最初の5日間はお通じがなく、下剤を処方してもらいました。

6日目は地獄でしたが。

でも何より苦手だったのは「体を拭いてもらう」ことでした。

夏だし、多少空調が効いているとはいえ全身が汗ばみます。

だから本来だったら感謝こそすれ、文句を言う筋合いではありません。

だけど…それでも嫌で、嫌で…

元気だったら絶対人に見られたくないような場所も含めて

無防備に人に晒すのが、毎回辛くてたまりませんでした。

身の回りのことのほとんどを人にやってもらっている間

頭の中は恥ずかしさと申し訳なさと、自分で自分が自由にならない苛立ちと

病気が与える純粋な苦痛に対応するだけで、いっぱいいっぱい。

今年の頭までは、これを自分がやる側だったのに、どこでどうして

こんなことになってしまったのか。

あの頃自分がお世話をした人たちも、こんな気分だったのか

それとも諦めて、状況を受け入れていたのか。

今になって考えても仕方がないけれど、介護は受ける側も

精神的にかなり厳しいことなんだと身をもって体験したのでした。 
 

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最後まで読んで下さって、ありがとうございました




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